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ようこそマスターの新世界へ#6「これからのマスターメンテナンスに求められる人材」

「ようこそマスターの新世界へ」シリーズの第6回です。
第1回~5回の記事はマガジンよりご覧ください。

今回は、「これからのマスターメンテナンスに求められる人材」というテーマで、商品マスタービジネス推進部のリーダーたちによる座談会を開催しました。


座談会スタート!

座談会参加者

吉江:メーカーの営業やマスターメンテナンス業務の経験もある部長
小宮山・斎藤・住吉:マスターメンテナンス業務のリーダー
小林:システム担当チームのリーダー
辰野:お客さまへ納品するレポート作成業務のリーダー

ーーーではまず、今、マスターメンテナンスを手掛けているメンバーにはどんな特徴がありますか。

吉江:コツコツ真面目に物事を進められるメンバーが多いかな。

斎藤:(食品担当・雑貨担当など)それぞれの担当領域がはっきりしているので、分類が難しい商品についてお見合いしないように過去の経緯を踏まえて調整するなど、気を遣える人が多い印象ですね。

小宮山:長年のノウハウを持った職人がたくさんいます。

住吉:元々の素質もありつつ、業務を通して細やかさや丁寧さの性質が強化されているかも…。

ーーー定義書の内容にきれいに納まる商品ばかりではないので、その検討や調整をロジカルに粘り強くできるというのも大切な要素になりますね。品質の高いマスターを作るためには正確性や調整力が重要ということでしょうか。

吉江:もちろん、そのスキルが高いメンバーがそろっていることも我々の強みのひとつです。高いレベルでメンテナンスを継続することは、実はとても難しいことです。しかし、そういったスキルに加えて、マスターメンテナンスにも”発想力”が求められるようになってきました。

求められる発想力

ーーー“発想力”ですか?

吉江:我々がメンテナンスしているマスターは主にインテージのパネル調査に利用されていますが、その用途に焦点を当てているだけではこれからのニーズには応えられません。
変化の大きい今、そして未来を見据えた時に、調査という目的を超えて何がマスターに求められているか/いくのかをキャッチして、マスターの在り方の幅を広げつつ、新しいメンテナンス方法を創造していく必要があります。

ーーー具体的にはどんなイメージでしょうか。

吉江:これまでの記事にもあったとおり、マスターメンテナンスは『正確性を担保しながら継続して運用していく』ことが必要です。一方で、生成AIなど新しい技術を取り入れて効率化したり価値向上したりすることも不可欠です。
“運用”と“技術”の両面から発想し、組み合わせ、実装して進化させていく、そんなイメージです。

ーーーこの技術を取り入れたらどんな運用になるだろう、どんな価値を生み出せるだろう、という発想、今までの当たり前を疑問に思う発想、でしょうか。

斎藤:既存メンバーも、変化をすすんで“受け入れる”“やってみる”マインドが求められますね。

住吉:インプットがないところからアイデアは生まれないので、直接は関係のない世界にもアンテナを張る意識は持っておきたいですね。
部署内でも、各業界から気になるトピックを全体に共有してもらう活動をしています。

小林:今よりラクしよう!今よりビジネスを拡大しよう!という意識を持つと、新しい発想が生まれやすくなります。そこから実行に移すことが大事。

斎藤:人がやっているからきめ細やかに対応できる部分もありますが、手をかける部分とかけない部分を見極めて、手をかける部分に注力する。あるいは別の価値創造にリソースを回す。それが“ラクする”意味ですね。

小宮山:決められた面倒な手順の中にも、新しい技術でもっと簡単に結果にたどり着く方法があるかもしれない。

小林:目的と効果をきちんと照合すること、細分化していってしまう作業をどう共通化するかというのもポイントです。

共創力と実行力

ーーー求められる人材像は分かってきましたが、ハードルが高…。

辰野:笑。そんなアレもコレも高いレベルでスキル発揮できるスーパーマンはなかなか見つからないし、なろうとしても一朝一夕になれるものではないですよね。だからこそ、自分とは違うスキルを持った人とコラボレーションする、という方向もあるのかなと思います。

小林:部や会社を越えてね。

ーーーまさにインテージテクノスフィアが掲げている「共創」ですね。

辰野:共創できる、というのもスキルのひとつです。異なるルールやバックグラウンドを持つメンバーと力を合わせる時って、物事を整理して伝える力が必要ですよね。
認識のずれをできるだけ解消してコミュニケーションをとり、得意分野の異なるメンバーが力を合わせて成果を出すことはなかなか難しいことです。

住吉:紙面でもネットでも、“分かりやすいもの”に触れた時、なぜそれが分かりやすいのか考えてみると、“伝える力”になりますね。

小宮山:今後マスターは、ただ運用するだけではなくて、研究や実験にも投資をしていかなければなりません。その中で重要なのは、ひとりで全部完結する必要はなく、自分に求められることを理解し主導できること、チャレンジの労力を惜しまないこと、そしてその結果を実務に活かしていくことです。

住吉:今までも効率化や価値向上のためにさまざまな取り組みをしてきましたが、理想に技術が追い付いていない面がありました。革新的な技術が次々に登場している今だからこそ、再びチャレンジしてみたいですね。

吉江:そうそう。労力を惜しまずトライ&エラーを恐れないことが大事です。エラーだっていいんです。新しいことだから。チャレンジして、次につなげないと何も始まらないですよね。

ーーー「マスターメンテナンス」というと非常に地道な作業を思い浮かべますが、「研究」や「実験」というワードの重要性の高まりはわくわくしてきますね。
根幹ともいえる細やかさや正確性を高い水準で維持しつつ、発想力と共創力と実行力でノウハウを進化させていく。難しいことですが、うまくかみ合った時の楽しさは大きそうです。
また、これまで話されてきたスキルは、マスターメンテナンスだけでなくあらゆる業界や職種で必要とされるのではないでしょうか。

おわりに

今回を含め、6回にわたりマスターメンテナンス業務の概要をご紹介してきました。
新しい技術とマスターメンテナンスのコラボによって変革を加速させるため、社内外問わず、共創のアイディアをお待ちしています!


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