
初心者のためのVRメタバース”体験会”。見えたのは新たなコミュニケーション!
「VRメタバースすごすぎる...」
体験会が終わりVRヘッドセットを外した時には、そう思わずにはいられませんでした。
「VR?メタバース?興味はあるけれどあんまりしらないわ…
そんなあなたにこそ、この楽しさを知ってほしい!可能性を伝えたい!」
インテージグループではそうした熱意を持ったメンバーが、想いを込めたVRメタバース体験会を開催しています。
そして、今回は特別にこの体験会をnote企画として開催していただきました!
私自身、VRもメタバースもドのつく素人でしたが、終わってみればすっかり魅了されていました。こちらの様子を1人のファンとしてお伝えします。
はじめに
こんにちは。note編集メンバーの石山です。
今回はR&DセンターのXR/メタバース分科会メンバーにご協力いただき、VRメタバース体験会に参加してきました!
R&Dセンター
R&Dセンターは、成長ドライバーの創出に向けて「研究開発」「事業支援」に数多く取り組むことをミッションとしたインテージグループの一組織。
XR
現実世界と仮想世界を融合することで、現実にはないものを知覚できる技術の総称。VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)を含む。
みなさんの中にも、VRはバンジーやスポーツなどさまざまな体験型アトラクションとして、メタバースはFortniteやMinecraftなどのゲームとして体験したことのある人もいるのではないでしょうか。
私もそれぞれ単体として触れたことはあるものの、VRでメタバース世界に挑んだことはありませんでした。
しかし、いざ体験してみたときの衝撃といえば、もうメタメタに楽しい!
360度に広がるバーチャルの世界とそこにいる現実とは違うアバターの私。
しかし、確かに自分も参加者もバーチャル世界に存在していると認識できる没入感。
VR×メタバースの体験価値はこんなにもすごいのかと大感動!

1.体験会の概要とVRヘッドセットをつけてみよう
体験会は「メタバースやVR、気になるけど全然わからない!」という人に、メタバースをVRで体感して、その可能性・楽しさを感じてもらうことを目的として開催されています。
これまでにインテージグループ横断で15回開催されており、約60名近くの人が参加しています。
実際に当日の体験会で使用した機材などはこちらです。
・VRヘッドセット:Meta Quest3
・体験ソフト:はじめてのQuest2、VRChat
・講師 1人 + サポート 2人
・参加者:3人(最大5人まで)
・開催時間:約1時間30分
・開催地:インテージグループ秋葉原事業所9階
コラボレーショングリッド
開催地として、今回は広々VRメタバース世界を体験できるようコラボレーショングリッドの1区画をお借りしました。

実際、VRヘッドセットをつけメタバースに入り、外が見えなくなると少し動くのも怖くなります。
しかし、こうして1人1人がある程度自由に動けるスペースを確保することで、何かにぶつかるリスクを低くすることに加え、より没入感強く世界に入り込むことができました。
そして、講師はインテージグループのXR/メタバース分科会リーダー田邉さんです。

メタバースやXRに関する知識の広さだけでなく、社内外に対しXR・メタバースの活動を実施されていて、頼りになるメタバースリーダーです!
また、サポートとして中村さん、澤田さんにご協力いただきました。
(こちらでお三方のインタビュー記事が紹介されていますので、ぜひ!)
そして参加者は、次の3名です。

全員VRもメタバースも初心者のため、ひとたびヘッドセットを触るとガチガチです。
だって、このヘッドセット最新モデルでウン万円するんですもの...
しかし、そこは豊富な開催経験をお持ちの講師陣です。
田邉さんはじめ、サポートのみなさんに優しく手ほどきいただき、着脱のコツからヘッドセットの使用方法までわかりやすく教えてもらいました。

2.メタバースの定義に明確なものはない
何はともあれ、メタバースとは?を知らないことには体験会は始まらない。
ということで、座学のお時間です。
メタバースとは?
・「メタバース」という言葉は「meta(超越した)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語。
・「メタバース」という言葉が初めて登場したのは、1992年、小説「スノウ・クラッシュ(Snow Crash)」(著:ニール・スティーブンソン)の中で使われたのが始まりと言われている。
・確立された定義は存在せず、さまざまに定義が存在する。
(参考資料:総務省「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第7回)中間とりまとめ(案)」)
参考資料でも取り上げられているように「メタバース」という言葉に現時点で明確な定義は存在していません。
なので、この体験会では以下のような解釈をしていきます。
「インターネット上につくられた仮想空間。
メタバースの利用者は、3DCG空間で自分の姿をアバターに変えて、他者との交流や各種の経済活動を行える。」
この解釈にのっとり、体験会の中では講師や参加者との交流を図り、メタバースを直接体感として理解していきます。
3.すんごいチュートリアルやってみよう
ここまででメタバースを学び、ヘッドセットもつけられましたので、まずはチュートリアルからVRを体験します。
チュートリアルには「はじめてのQuest2」というアプリを使用しました。

このチュートリアルアプリがほんとにすんごいのです!!
MetaQuest3コントローラーの使用方法を学べるのはもちろんのこと、直感的に操作でき、バーチャル空間ではなく現実に目の前にある物に触れているような感覚を感じることができます。
ひとたびゲームを始めると、きらびやかな音と美麗な映像が流れ、瞬時にVR空間に引き込まれます。
ゲームの中には正方形の箱や卓球ラケット、紙飛行機などさまざまなものが配置されており、これらを好きなように手で動かしてみて、操作に慣れていきます。
掴む、落とす、投げる、はたく、積み重ねる...見えている物に対して思いつく動作はほとんどすべてできたと思います。
さらに、これらの動作には操作した時の力加減もまったく違和感なく反映されるため、遊べば遊ぶほどそこがバーチャル空間であることを忘れ、VRヘッドセットを外した時にはまるで夢を見ていたような後味がありました。
これにはほかの参加者からも「とにかく楽しい!」や「滑らかな操作感がすごい!」といった声が聞かれ、一気にVRに引き込まれました。
4.いざ!メタバースの世界へ!
この時点で満足度はとても高かったのですが、ここからが本番。
実際にVRメタバースを体験します!
VRメタバースとしてはソーシャルVRの最大手の1つ「VRChat」を体験しました。
ソーシャルVR
ユーザ同士がバーチャル空間上でコミュニケーションできるサービスの総称。メタバース上のSNS。
VRChat
VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
早速、VRChatにログインすると何やら3Dアバターに変身しました。
このアバターですが、作れる自由度がとても高く、身長や性別はもちろんのこと、人である必要もなく、犬などの動物や果てはハンバーガーなどの食べ物も作成できます!
このアバターがさまざまな形での自己表現や創作の場としても使われメタバースを盛り上げています。

さて、VRChatではこうしたアバターになり、ワールドと呼ばれるさまざまな空間に行って遊ぶことができます。今回はそんなワールドのうち、とある企業さんが作成された遊園地のようなワールドに行ってきました!
海に浮かぶ巨大な建造物から始まり、水上ボートでの洞窟・海中探検。
最後には海底洞窟の展示ブースなど見どころ満載のワールドです!
みんなで行くと、まるで修学旅行のようで自然と参加者間の距離も縮まります。

そんなVRメタバース体験を通じて一番感動したのが、コミュニケーションです。
バーチャル空間内で会話をした際には、アバター間の距離に応じて聞こえる声量が変わります。
また、自分がボディランゲージをすると、それはアバターへ反映されアバターが喋っているように動きます。
こうした効果により、ゲームとして画面越しに私が喋っているのではなく、バーチャル空間のアバターとして喋れている感覚を受けました。
ワールドの中では自分ではない自分として他者とコミュニケーションをとることができる。これが自分の想像していた以上に感動を覚え、大きな可能性を感じることができました。
結果としてVRChat上では、リアルでは少し緊張してしまう上司に対しても、一枚壁がなくなったような感覚を受け、普段以上にスムーズに会話をすることができました。おまけに上司から手を振ってもらえるサービス付き!うれしい!
VRやメタバースはエンタメコンテンツとしても拡大していくと思いますが、これまでのリアルともビデオ通話とも違う新たなコミュニケーション・交流の手段としても発展していくことが楽しみです。
5.体験会主催者(田邉さん)からのコメント
最後に、本体験会を主催されている田邉さんより、この体験会、そしてVRメタバースへの想いをコメントにいただきましたのでご紹介いたします!
この体験会は"メタバース"をVRで実感し、その楽しさと可能性を体験することを目的としています。メタバースの概念は直接体験しないと理解が難しいものです。よくVRと混同されがちですが、VRは"仮想空間を現実であるかのように疑似体験すること"であり、メタバースは仮想空間でのアバターを用いたコミュニケーションや経済活動などのソーシャルな体験が本質です。この体験をXR/メタバースの分科会の基盤として、R&Dやビジネスアイディアの創出に向けたグループ内ディスカッションの土壌を築くことが目標です。幸いなことに、ご参加いただいた方は毎回楽しんでくださっていますし、その場でビジネスに向けたアイデアが出てくることもあります。このような取り組みを継続することで、インテージグループがXR/メタバース分野でのマーケティングリサーチやインサイト分析において重要な役割を果たせるようになることを願っています。
おわりに
改めまして、本体験会を主催いただきましたXR/メタバース分科会のみなさん、また参加いただきましたみなさん、ご協力いただきありがとうございました!
そして、お読みいただきましたみなさんは少しでもVRメタバースに興味をお持ちいただけましたでしょうか?
この記事をきっかけにVRメタバース体験してみたいなと思っていただけたらうれしいです!