社内勉強会「NEXTLAB」活動報告#3 めざせプロジェクトリーダー ~そうだ、実際のリーダーに学ぼう~
みなさんはじめまして!NEXTLAB新メンバーのそんです。
今回は2024年11月に開催したPL座談会について紹介します!
過去のNEXTLABについてはマガジンにまとめています。
PL座談会とは
PL座談会は、PL(プロジェクトリーダー)業務についての悩みや具体的な業務内容、意識していることなどをざっくばらんに情報交換する企画になっています。
元々NEXTLAB内では、PLについて自分の部署での事例を共有したり、知っている範囲で議論をしたりするPL講座を実施していました。
そこから、もっと多くの人に参加していただき、議論できた方が良いのではないかということで、PL座談会として発展させることとなりました。
今回はデータビジネステクノロジー本部リサーチシステム三部に所属し、実際にPLをしているKさんに登壇いただきました!
PL業務についてご興味ある方はぜひこの記事をご覧ください!
自己紹介
そん
改めまして、そんです。現在はデータビジネステクノロジー本部リサーチシステム三部に所属しています。
入社2年目で、パネルの提供系システムの開発、維持管理を担当しています。昨年まではリサーチシステム一部だったのですが、部内編成のため所属が変更になりました。旧所属部署の名刺は自宅にまだ46枚残っています(笑)
趣味はコーヒーを飲むことです。休日は特に嗜んでいます。
どちらかといえばホット派で、味よりも香りが好きです。
つかさ
こんにちは、つかさです。そんくんの部のお隣、データビジネステクノロジー本部リサーチシステム二部に所属しています。
入社3年目で、消費者パネルデータを作るシステムの保守をしています。小さなチームの新米リーダーとして奮闘中です。
趣味は音楽と旅行です。社会人バンドサークルでギターやベースを弾いたり、地方のライブに遠征がてら旅行したりしています。
ひかり
こんにちは、ひかりです。エンタープライズ第一本部事業推進二部に所属しています。私は現在入社5年目で、外部のお客さま向け業務システムの開発をしています。
同じ会社に所属していながら、そん君やつかさ君のように、インテージ関連のパネルデータのシステムには関わっていないため、毎回、「そんなシステムもあるんだ~」と新しい世界を覗いているような気分になります。
今回のPL座談会でも、普段あまり耳にしないプロジェクトの用語も出てきて、正直ちょっとあたふたしましたが、とても刺激的で楽しい時間でした!
趣味はカメラで風景や自然の写真を撮ることです。
旅行や散策時にはカメラを持って出かけます。
今回の記事は私たちNEXTLAB3期生でお送りします。
どうぞ、よろしくお願いします!
座談会開催までの経緯
さて、改めて今回行った座談会の内容について紹介します。
座談会をやることになったきっかけ
私たち3期生が入ったタイミングで、それまで行っていた図書館プロジェクトが一区切りとなっていました。そこで、NEXTLABとして次にどういうテーマで活動するか?を話すことになりました。
技術面で触ってみたいものがいろいろ出てきた一方で、メンバーは全体的に年次が上がり、マネジメント業務の割合が高まってきました。
そのため、以前実施していたPL講座のようなものをもう一度やりたい!という話になりました。やり方を話し合う中で、参加者をNEXTLABメンバーに限定せず、「マネジメントするにあたっての知見を議論したり共有する場として、座談会のような形でやってもいいかも!」という意見も出ました。
まずはNEXTLAB内で議論を発散させ、その上でPL歴が長い方をお招きして話してもらおう!ということでPL座談会の企画が始まりました。
まずは内部での発散
メンバー内で議論を発散させるテーマとして選ばれたのは、「開発手法の選択(アジャイルかウォーターフォールか)」でした。
miroを使って、各々アジャイルやウォーターフォールについて思っていることや疑問点を一気に発散させました。
多くのメンバーはアジャイルかウォーターフォールのどちらかしか経験していませんでした。
そのため「どういうプロジェクトだとどっちを選ぶべきか」みたいな指針が知りたい、といった意見が多く出ました。加えて「アジャイルとウォーターフォールの間みたいな進め方もあるのか?」といった疑問も挙がっていました。
そのほかには、お互いの開発手法に対するふわっとした印象みたいなものも多く出ていました。具体的には「ウォーターフォールって最初に計画立てるの大変そう…」 「アジャイルってどうやって品質担保するんだろう…」といったものです。
こういった疑問点を持って、いざPLをお招きした座談会を開催しました。
座談会の内容
Kさんの担当されているプロジェクトはウォーターフォールを取り入れているとのこと。ウォーターフォールvsアジャイルの話から始まり、メンバーとのコミュニケーションや、使用しているツール類、人員計画などの話に発展していきました。
ウォーターフォールとアジャイル、それぞれの採用理由
進捗の確認方法と遅延への対策
トップダウンとボトムアップの使い分け
メンバーとの意思疎通、意思の伝え方
ドキュメントツールの活用法
人員計画のポイント
いくつかかいつまんでご紹介します。
ウォーターフォールとアジャイルについて
このシステムについては明確な期限と品質目標が決まっており、流動性の高いアジャイルではなくウォーターフォールにせざるを得なかったとのこと。
逆に、アジャイル寄りに動いているプロジェクトでも、短いサイクルで繰り返されるウォーターフォールという言い方が近いのでは、というお話もありました。
また、最初にスケジュールがかっちり決められるウォーターフォールにとって、進捗管理は重要課題。スケジュール管理においては次のようなことに気をつけているとのことでした。
要件変更は、バッファーを食いつぶさない範囲では対応するが、それ以上のものはお断りする
スケジュールを引く時点で、その工程の成果物を明確に定義しておく。客先とも、「ここまででfix」ということを握っておく
コミュニケーション面
マネジメントする上で欠かせないのがチームメンバーとのコミュニケーション。このシステムではPLの下に複数チームがあり各チームリーダーがいるそうですが、次のようなコミュニケーションを心がけているとのことでした。
週1程度はチームリーダーだけでなくメンバー全員にしゃべってもらう定例会を設け、メンバーのコミットを上げる
プロジェクト全体のルールはPLがトップダウンで決める
チーム内の進め方はチームリーダーに任せる
レビューは100%完了してからではなく途中途中に挟むことで早めに軌道修正できるようにする(メンバーのレベル感によっても調整する)
サポートする際はチャットベースではなく対面での会話を重視する
人員計画について
開発フェーズによってやることが大きく変わるので、必要なスキルも人数も異なるウォーターフォール。人員をどう用意するかも大きな問題のようです。
まずはスケジュール段階で「どの期間、どのフェーズをやるか、どんなスキルを持った人が何人必要か…」というのを洗い出します。この段階では、今いる人ベースでどんな人が何人足りないかを洗い出します。その上で、最適と思われる人員配置をパズルのように当てはめていく…という流れだそうです。
こんな感じでさまざまな質問に答えていただき、1時間のPL座談会が終了しました。
座談会を終えての感想
そん
今回の座談会は私にとってかなり有意義でした!
現在のプロジェクトに取り組む中でPLとして意識していたことだったり、普段聞くことがないような工夫したことなどを聞くことができたので、とても学びになりました!
中でも印象的だったのは、人員計画です。
人員計画については実際に参加しているプロジェクトをケースに説明いただきました。そのため、経験のない私にとってもかなりイメージしやすかったです。
計画を立てる際の人数算出、人材選定、担当割振について学ぶことができ、大変興味深かったです!少し想像したことはありますが、小規模なものでも簡単ではなさそうですよね。
このようにリーダーの視点を座談会で学べたのはとても良い経験だったなと思います!
つかさ
個人的にはちょうど今年度から小さなチームのリーダーをさせてもらっていることもあり、とても興味深く聞けました。
とくに印象に残ったトピックは、開発メンバーとの間でどこまでコードレビューなどを詳しく行うべきか、という話。
私も正直自分のチームのプログラムを1から100まで理解できているわけではありません。その一方で、お客さん先へのロジックの説明もしなければいけないという葛藤があります。
Kさんのお話では設計書時点でレビューをしたり、メンバーとのコミュニケーションによって「どこまでできているか、どこに悩んでいるか」などに当たりをつけているそう。その上で、最終的なレビューはテスト結果などの成果物で判断するそうです。
マネジメント寄りになっていくと全部のプログラムを理解するのは難しいので、ある程度折り合いをつけないといけないんだろうな…とみなさんのお話を聞きながら思いました。一方で技術面で置いて行かれたくないという気持ちもあり、葛藤は今後も続きそうです(笑)
総じて、やっぱり通話や対面での会話は大事ですね…今後も積極的にやっていこうと思いました。
ひかり
座談会の中で印象に残ったのは、「ウォーターフォールとアジャイル」の話でした。とくに、心に残ったのは工数見積もりに関するお話です。
今回の話を受けて、「作業者視点」で見積もることは大事だと感じました。作業者によってスキルやレベルも異なるため、見積もる際には作業者視点を忘れずにしていきたいです。
アジャイルの話では、「仕様変更に対応していくのが大変だった」と実体験のお話も印象的でした。
アジャイルは「柔軟で万能な進め方」という漠然としたイメージを持っていましたが、実際にはウォーターフォールにもアジャイルにもそれぞれの長所・短所がありますね。
どちらの方法論にも対応できる柔軟さを身につけたいと思います。
今回のPL座談会では、プロジェクトをリードしている方に、貴重なお話をたくさん伺うことができました!
座談会後はNEXTLABメンバー内でKPTを使った振り返りも行い、得た知見をチームで共有することができました。
今回学んだことを活かして、これからのプロジェクトに取り組んでいきます。
おわりに
過去2回はアプリ開発や技術探求についてお届けした「NEXTLAB」の活動報告でしたが、今回はマネージャーへのステップアップを視野にいれたPL座談会を紹介しました。今後も興味関心のあることを中心に活動していきます!
また、この記事を通して当社での業務やその進め方にも興味を持っていただけたら嬉しいです。
より詳しい内容について興味のある方は、ぜひ採用情報サイトもご覧ください!