ビジョンキャラクターDATAMA(データマ)作成秘話
インテージテクノスフィアのビジョンキャラクター「DATAMA」が誕生しました!このキャラクターたちを作ったのはデザイン会社ではなく、なんと、当社の若手社員!今回の記事では、キャラクター作成者本人に制作時の奮闘を振り返ってもらいました。お目見えするまでの波乱万丈な物語……必見です!
こんにちは。編集メンバー&ビジョンアンバサダー事務局の小林です。
日々、ビジョンを浸透させるべく浸透活動に勤しんでおります。
ビジョン浸透活動に関するこちらの記事もぜひご覧ください。
そんな浸透活動の強い味方、公式キャラクター「DATAMA」が誕生しました~!パチパチパチパチ
この子たち、めっちゃ可愛くないですか……??一目見た瞬間、彼らの魅力に取り込まれ、推しになりました。(オタク性が出ているとよく言われます。)そして、この子たちを生み出したのが、若手社員の北畑さん!以前、私が人事担当だった時、彼女を新人研修でサポートしており、その時も「絵が上手いな~」と思っていたのですが、まさか会社のキャラクターを作ってしまうとは……!何だかものすごく感慨深かったです。今回はキャラクター作成秘話を聴けるということで、ワクワクが止まりません!それでは、北畑さん、よろしくお願いします!
はじめに
グループビジネス推進本部の北畑です。
ビジョンキャラクター『DATAMA』がついに公開されましたので、その作成秘話を紹介します!
『DATAMA』は「データマ」と読みます。「ダタマ」じゃないです。
インテージテクノスフィアのビジョンとして掲げられている3つの「I」である「Intelligence」「Integrity」「Impression」をモチーフにしています。
それぞれの単語から文字を取って「リジー」「グッティー」「フレーン」と名づけています。
今回、この記事を書かせていただくにあたり、制作当初のことを思い返していました。最初から最後まで色々ありましたので、面白おかしく書ければと思います。楽しんで読んでいただけましたら幸いです。
作成依頼は突然に
ある日突然、ビジョンの策定メンバーからキャラクターの作成依頼メールが飛んできたことが、私の中での始まりです。
ビジョンキャラクターを作成するに至った背景や、イメージ案がまとめられたパワーポイントも一緒に送られてきましたが、どなたの発案でキャラクターを作ることになったのか、イメージ案がどのように出されたのかも分かりません。会議を欠席したわけではなく、私は最初からメンバーですらなかったのです。
ただ、以前社内向けにビジョンのイメージイラスト作成を担当したことがあり、それが好評だったことがきっかけで声をかけてもらったようです。ここから、波乱万丈のキャラクターづくりが始まります。
誰の目にも触れることのなかったヒヨコたち
作成依頼メールに添付されていたパワーポイントには、イメージ案として「インテリなヒヨコ」と書かれていました。ヒヨコなんて、今はもうどこにもいないですけどね。
「データに魂を込める」「データマ」の言葉から「卵」や「新たに生まれる」というイメージを入れたいという意図だったそうです。
そのため、初回ミーティングには、パワーポイントに書かれたイメージ案に沿ったヒヨコのラフ画を何パターンか用意して挑みました。すると、キャラクターの依頼元であるビジョン策定メンバーから思わぬ質問が。
「インテリなヒヨコってお願いしたけれど、インテージテクノスフィアって、実際ヒヨコっぽいと思う?」
「……うーん、正直あんまり……」
「そっかぁ。じゃあ、インテージテクノスフィアのイメージって、どんな動物だと思う?」
「フクロウ、ですかね。」
ちなみに「フクロウ」と即答できたのは、事前に考えていたからです。
最初にイメージ案の「インテリなヒヨコ」を見たとき、私は何を思ったのか「ヒヨコ=ニワトリの子ども」ではなく「鳥の子ども」と脳内変換してしまいました。
どんな鳥の子どもがいいかなー。フクロウ可愛いよなー。猫様の次に好き!
知恵の象徴って言うし、インテリなイメージにもピッタリ!……と。
そんな話をしたところ、「ヒヨコ」よりも「フクロウ」の方が当社のイメージに合いそうだねということになり、モチーフはフクロウに決定。ヒヨコたちのラフ画は、お蔵入りとなりました。
数打てば当たるアイデア出し
初回ミーティングの時に「カッコイイ系がいいけれど、とりあえずいろいろ描いてみて」と頼まれ、フクロウのアイデア出しが始まりました。
方針が決まっていないので、いろいろ描いてみる&評価してもらうを繰り返す『数打てば当たる戦法』を取りました。
中には、普段私があまり描かないタイプのデザインもあり、これが選ばれてしまうと大変だなと思っていたものもありました。方針は、ちょっとカッコイイ系で落ち着いていき、一安心。
最初の方は、「ビジョンの3つの「I」(「Intelligence」「Integrity」「Impression」)の文字をキャラクターに持たせたい」という要望に悩み続けていました。
今は、アイテムを持ってもらい、そこに文字を書いているので安定していますが、始めはアイテムを持っていなかったので体に書くしかなかったのです。
せめて柄っぽく見えるように……とレタリングしてみたのが採用されつつあった頃は、「このデザインをもう一度書けるのか?」と内心震えていました。
また、頭に「I」を3つ付けるのはどうかというご提案をいただいた時もありました。想像していただけると分かるかもしれませんが、下手に付けるとハゲているように見えてしまうという恐怖と戦いながらデザインを考えていました。
悩んだ挙句、クジャクのような頭にするか、額の柄にするデザインを捻りだしました。今の額に残る柄は、当時3つの「I」を柄にしていた名残なのです。最初頭に3本「I」が刺さったイメージ画像をいただいたときは、どうなることかと思いましたが、結果的に最終決定まで残る可愛いデザインとなりました。
そんなこんなでフォルムが決まってきたところで、衝撃のご提案が……
「それぞれの「I」の単語をモチーフに3羽作るのはどうだろうか」
まさかの分離。
実は、悩みながらも「I」の文字を体に書くようにしていたのは、各「I」の単語にちなんだアイテムや表現を思いつかなかったからなのです。
一度さまよった領域で、再びアイテム探しの旅が始まりました
一番悩んだのはフレーンの楽器探しです。
フルートやオカリナなんて可愛い!と楽器探しはすぐに終わると思っていたのも束の間、「フクロウの大きい翼では持てない、穴がふさげない!」とフレーンにワガママを言われてボツを連発することになりました。
フレーンだけ首を傾けているのは、見つかった楽器が嬉しくて、ギュッと持っているからかもしれません。
ちなみに、グッティーは分離前のデザインが色濃く残っています。元々はグッティー1羽だけだったイメージです。
みんなに無事アイテムを持たせられたことにより、「I」の文字をどうするかという沼からも抜け出せたので、結果的に分離は嬉しいご提案でした。
裏ではしばらく迷走していましたが……
そんなこんなで3羽の背景透過画像まで用意し、カッコイイフクロウたちが完成しました。
ん?カッコイイフクロウ?
最初に紹介したキャラクターとは、だいぶ違うような……。
方針は変わるもの……?
先ほどの完成間近のイラストを見た某役員の反応は
「うーん……もっと可愛いのがいいな!」
でした。
ここにきて、この一声で方針は180度変わることになったのです。
後から考えると、たしかに可愛い方がいろんな人に受け入れてもらいやすいかも……とか、カッコイイ子たちはちょっと堅苦しく感じられたのかな……とか思うこともありますが、当時は衝撃でした(笑)
さて、ここで数打てば当たる戦法パート2!
完成間近の子たちをベースに丸いフォルムのデザイン案を複数用意しました。実は、丸いフォルムの方が私の描きやすいタイプだったりするので、丸っこい動物を描くの楽しい!とルンルンでデザイン案を提出したのですが……
「せっかくだから3羽とも別々のフォルムにしよう!」
「あと、表情に文字らしさを出してほしいな」
前言撤回です。
数打てば当たる戦法が、裏目に出てしまいました。
リクエストに応えるべく、悩みに悩みぬいて作成したのがこの子たちです。
まず、フォルムが違うのに統一感なんて出せるものなのか?と悩みました。
3羽の画像を重ねて見ると分かるのですが、フォルムの大枠を一緒にすることで統一感を出しています。
ちなみに、リジーのフォルムは丸いフォルムのアイディア出しのときにはもっと丸に近い形をしていました。
「データマ」は「データ」と「魂」の意味ですが、「卵」の意味も含まれていたため卵にフォルムを寄せています。
続いて表情です。「表情に文字らしさ」ってなんでしょうね?
しかも私は表情を出すのに必要なのは、眉毛と口だと思っています。
ここで『DATAMA』ちゃん達を見てみましょう。
眉毛:ない
口:ただの△
そもそも表情が出せるパーツがあの子達にはないのです……!
でも完成した子達を見るとなんとなく表情がありますよね。不思議です。
悩みながら最後の仕上げをしているときに、追加の依頼が来てしまいました。
「3羽の上に『DATAMA』のロゴと、3羽それぞれの名前を考えてもらえる?」
なんと、アイデア出しは終わっていなかったのです。
しかも3羽に分離したことにより、『DATAMA』はグループ名となり
1羽ごとに個別の名前が必要になっていたのです。
私に名づけのセンスなんてないのです。ここが一番悩んだかもしれません。
意外とちゃんとした名前を付けてあげることができたことに驚きです。
フレーンはプレーンと思われがちですが、フレーンです。
プレーンだと別の意味になってしまうので、悩んだ末に◯を取ってしまいました。
フレーンのアイテム探しの際、感動を届けるのは、「音楽」か「踊り」かと考えており、楽器を持った子と、扇を持って踊ってる子がいたのですが、もし扇の子が採用されていたら「フレーン」らしくなく、名付けは迷宮入りしていましたね。危なかったです。
ちなみに、3羽が白色なのはビジョンの文字が白色で書かれていたのが由来で、シロフクロウとなっています。リジーとフレーンの色はビジョンの背景色から取っています。
また、ロゴに使っている青、赤、黄もそれぞれの子達のアイテムや目の色を薄めて使っていたりします。
決して色を決めるのが面倒だったからではないですよ。統一感です。
悩みながらロゴも名前も無事にきまり、『DATAMA』はついに本当に完成したのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
最初から最後まで悩みぬいて、人知れずミラクルを何回か出しつつ、『DATAMA』ちゃんたちが完成しました。
こんなにしっかりとしたキャラクターを作成したのは初めてです。
無事に皆さんのお目にかかれて嬉しいです!
余談ですが、フクロウたちの大元のデザインは、昔私が描いた「ふくふく」というオリジナルキャラクターです。こっそり今回のアイディア出しのときに紛れ込ませていたのですが採用されなかったですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからインテージテクノスフィア ビジョン公式キャラクター『DATAMA』ちゃんたちを可愛がっていただけますと幸いです。
編集後記
いやー、いろんな話を聴けましたね。私はカッコイイフクロウたちのデザインも大好きなので、ラフ画や設定画を見て「このデザインも素敵!これも良いな~。眼福♪眼福♪」なんて呑気に思っていましたが、可愛くしたり、統一感を出したり、名前やロゴを考えたり……北畑さんの奮闘ぶりに頭が下がる思いでした。今回のキャラクター作成について、依頼したビジョン策定メンバーからコメントをもらいました。
北畑さん、本当にお疲れ様でした!そして、素敵なキャラクターをありがとうございます!これからDATAMAと一緒にビジョン浸透活動がんばるぞー!