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欲しい本が、書店にいつもあるために #4 ――出版ユーザー会
今回は、出版業界全体を「つなぐ」ための業務のお話、第4弾です!
これまで2022年から過去3回にわたり「欲しい本が、書店にいつもあるために」と題して、出版業界向けに提供しているサービスの紹介やその裏側、歴史についてお伝えしてきました。
前回の記事は、こちらになります。
出版業界を「つなぐ」というと、過去シリーズの内容を含め、システムの提供やデータの活用といった技術的な面を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、私たちが力を入れているのは、実はシステムの提供だけではなく、業界内のオフラインの「つながり」を深め、活性化させるために、意見交換の機会「出版POSサービス&Bookインタラクティブユーザー会2025」(以下、ユーザー会)を開催しています。
今回はそのユーザー会について、出版業界向けサービス営業担当の馬場さんからお伝えしてもらいます!
ユーザー会について
当社は、多くの出版社をつなげ、業界の発展に寄与することを目指して、「出版POSサービス」と「Bookインタラクティブ」をご利用いただいている出版業界のお客さま向けに、10年前からユーザー会を開催しています。ユーザー会は、サービスをご利用中の出版社同士が情報交換を行い、現状や活用方法について意見を共有する場として、毎回高く評価いただいています。
ユーザー会開催のきっかけとなったのは、「他の出版社がどのようにサービスを活用しているのかを知りたい」というお客さまからの声が多く寄せられたことが背景にあります。
現在、サービスをご利用いただいている出版社は、2025年時点で約280社(出版POSサービスが258社、Bookインタラクティブが115社、両サービスのご利用企業含む)となっており、今年も多くの業界関係者にご参加いただきました。
プログラムについて
プログラムは、出版社からの事例紹介と書店からの特別講演、そして当社からのご案内やソリューション紹介という内容で構成されています。
今年は、出版POSサービスの事例紹介を竹書房さま、Bookインタラクティブのご活用を含む非接触型営業とオンライン受発注に関するお取り組みの事例紹介をPHP研究所さま、そして特別講演を紀伊國屋書店さまからご説明いただきました。登壇者を含め多くのご協力があってこそ成り立っているものであるため、今年も開催できたことを大変ありがたく感じております。
本会後には、ご参加のみなさまの情報交換と交流を深める場として、懇親会を開催しました。
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イベント実施結果と参加者の反応について
2025年2月14日のバレンタインデーに開催し(当日はチョコも配りましたよ!)、場所は秋葉原の当社事業所ビルの近くにて実施しました。
申し込み開始直後から多くの参加登録をいただき、約1週間で定員に達しました。昨年同様、参加枠が早々に埋まり、業界関係者のみなさまから高い関心を寄せていただいていることが分かりました。また、当日の欠席者は極めて少なく、参加者は115社171名と、参加率は約93%に達しました。懇親会も、100名を超える方々にご参加いただき、交流機会が減少している中、貴重な意見交換の場になったのではないかと考えます。この参加率の結果を通して、当社への大きな期待が感じられ、大変嬉しく思います。
アンケート結果としては、「事例紹介が大変参考になりました。自社に活用していきます。」、「具体的な活用事例がとても良かったので、このような話を来年もお願いします。」、「またぜひ開催してほしい。大変有意義でした。」などのご意見をいただき、多くの参加者に満足いただくことができました!
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また、当社サービスに対するご要望・ご意見に関しては、本シリーズの3回目の記事で取り上げた「Bookインタラクティブ」について貴重なご要望もいただきました。例えば、出版社からは、「お知らせに登録した新刊案内などを書店にメールでプッシュ通知できるようにしたい」や、書店からは、「Bookインタラクティブを利活用するための説明会を開催してほしい」といったご要望を伺うことができました。ご意見をもとに、自社サービスの向上・拡大へ向けて、引き続きヒアリングを行いながら、実現に向けた検討を進めていきたいと考えています。
最後に
出版業界向けサービスを担当している私たちは、出版業界全体を「つなぐ」ことに日々邁進しています。
今後も当社では、出版社と書店をつなぐ各種プラットフォームサービスにて、出版社と書店間のコミュニケーションのオンライン化、デジタル化をご支援できるサービスの検討、データ活用支援といった課題に貢献していきたいと考えています!
厳しい状況が続く出版業界においてこそ、進めるべきはDX化です。IT企業として、その実現に向けて貢献し、書籍文化の継承と発展を支援していきます。
当社のサービスについて、さらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください!リーフレットや業界紙の記事もダウンロードできますので、ご確認いただけますと幸いです。